福岡デザイン&テクノロジー専門学校e-sports分野のオープンキャンパスに、ゲストとして野良連合から3名が来校されました。
体験授業と質疑応答などが行われた後に、インタビューをお願いしたところ快諾していただきました!
プロになる為に必要なことを野良連合のBobSappAim選手(@Bob0304noukin)とWesker選手(@WeSkertan )さらに、野良連合代表のkizoku氏(@kizoku_noraren)に直撃!
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BobSappAim選手とWesker選手に緊急インタビュー!
――体験授業お疲れ様でした。
プロゲーマーがプレイするPUBGを直接見るのは、初めてだったのでまだ興奮しています!
興奮さめやらぬ中、さっそくインタビューさせていただきます。
まず、プロゲーマーを目指したきっかけを教えて下さい。

目指したきっかけは・・・。

目指してないもんね。

そうですね。もともと、目指してなくて。

勘違いしてる人が多いのですが、プロゲーマーって目指してなるようなものではないんですよ。
日本のプロゲーマーになっている人の8割が「気づいたらなっていた」っていう人の方が圧倒的に多いと思います。
――そうなんですね!
ゲームを好きでやっていて、配信していたらスカウトされるってことですね。

そうですね。
だから好んでなるって人は、ほとんどいないですね。
――それは意外でした。
確かに言われてみれば、スカウトされている人が多いですね。
しかしこれからの時代は専門学校ができたり、目指すべきプロゲーマーがいるので、変わってくるかもしれませんね。
では、プロゲーマーになって苦労したことを教えて下さい。

苦労・・・。
毎日配信とか、毎日活動しないといけないことが大変ですね。
――何時間くらい配信されているんですか?

だいたい決められた時間の2,3時間は絶対ですね。
プロゲーマーになって感じた喜び
――毎日2、3時間は大変ですね。
自分は趣味で配信はしてますけど、毎日って言われたらテンションを維持するのが難しくなってきますね。
では、プロゲーマーになって感じた喜びを教えて下さい。

自分がキルしたら、視聴者の反応が見れることですね。

あとは有名なチームに入っていると、学生だったら「え?お前、あそこのチームに入ってるの!」みたいな感じで、
人気者になったりするみたいですね。
離席から戻ってきたWesker選手
――あ、Wesker選手おかえりなさい。
では、インタビューを続けさせていただきます。
プロになる前となった後での生活スタイルの変化ってありましたか?

Weskerさんからどうぞ。

生活スタイルですか。
特に変わらないですね。

自分も変わらないですね。
練習するときの意識の変化
――勝手なイメージだったのですがプロゲーマーになると、生活スタイルが大きく変化すると思っていました。
お二人は変わらなかったんですね。
ではプロになってから、練習するときの意識の変化とかはありましたか?

やられた時になぜやられたのか、その答えをだせるか、だせないかを意識するようになりました。

練習してるときに、相手がプロだったらいいけど、アマチュアに負けた時が悔しくなりましたね。

ああー、それ分かるな。
――プロ意識があるからこそ負けた時に理由を考えて、その答えを導きだしたり、悔しさも増していくんですね。
ではプロとして日頃やっているesportsゲーム以外の、ゲームで遊ばれたりしますか?

自分はやってないですね。

自分もやってないですね。
あ・・・けど、ちょっとやったりはしますね。
専門学校でプロから直接学ぶことの重要性
――ストイックですね!
元々好きなゲームをプレイしていてプロゲーマーになられているから、その延長線上という形なんですね。
プロゲーマーになる為には様々な方法はあると思うのですが、専門学校でプロから直接学ぶことの重要性を教えて下さい。

間違ったことを教わらないことが、良い事じゃないですかね。
結構アマチュアとかで試行錯誤しながら教えてもらっても、適当なことを教えてもらって本来の正しい動きや戦略とは、真逆だったりすることがあります。
そこで1回間違ったやり方を覚えてしまうと、それが身についてしまって、間違ったやり方が癖になってしまうと直すのに結構時間が、かかったりします。
――なるほど。その時間はかなりもったいないですね。

なのでプロから直接教わるということは、最初から正しやり方を教えてもらえるので間違ったやり方を覚えて、そこから癖を直すという無駄な時間をかけることがないので良いことだと思います。
回り道をすればするほど自分の為になることもあるんですけど、早く上手くなるとか、正しいことを身につけるということでは、プロから教わることの1つのメリットかなっと思います。

あと「誰に学ぶか」ってのも大事なんですけど、どちらかと言えば「プロから学んだことを自分の中でどう吸収して、反復練習するか」という向上心がないと多分プロになっても通じないですね。
――向上心がないと、その先の成長に繋がらないということですね。

はい。
目標を高く設定することが大事ですね。
Weskerさんの場合「世界に勝ちたい」という大きな目標があって、その為に努力をしているのを見ているので、学んだことをどう活かすか、ということだと思います。
ゲーム以外でプロになる為に必要なこと
――先ほど体験授業の際に、英語はしっかり勉強した方が良いとおっしゃっていましたが、ゲーム以外でプロになる為に必要なことを教えて下さい。

人間性じゃないですか。
――コミュニケーションが、重要になってくるということですね。

そうですね。
多分、技術と同じくらい大事だと思います。
チーム戦の種目とかは特に。

あとはSNSでのマナーですね。
よく多いのがチームメンバーの悪口をTwitterで書いたりとか、スポンサーの悪口とか、相手チームの悪口を書いてしまう方もいて、それが問題になりますね。
今の若い子は、Twitter・インスタグラム・Facebookとか幼い頃から触れてきた世代なので、身近なものなんですけど、プロゲーマーにとってはテレビの公共の電波と一緒なんで、そういうSNSのマナーはマジで気を付けた方がいいです。
SNSのマナーでチームクビになった人も何人もいるんで。
シャドウバースの世界王者はそれで、クビになりましたからね。
メンタル面の重要性
――SNSは気軽にできてしまうので、特に注意が必要ですね。
ネットに書いた発言はネットタトゥーと呼ばれて、一生消すことができない(記録が残る)ので、プロという自覚をもって発言することが大切ですね。
先ほどメンタル面も鍛えた方が良いとおっしゃっていましたが、やはりメンタル面もとても重要なんですか?

そうですね。
劣勢な場面でも、いけるというメンタルがないとキツイですかね。
あと練習で力が足りてない人は力がある人から、練習が終わった後とかに結構色々言われると思うんですけど、そこで言われたから萎えるじゃなくて、言われたから「なにクソこの野郎!見返してやる!」ぐらいのメンタルがないと上手くならないのかなと思います。
――なるほど。言われたことを逆に原動力にして、見返すメンタル面が大切になってくるんですね。
確かに野球選手やサッカー選手も周りから色々言われても気にしない選手が、試合で力を発揮してますね。
最後に、プロゲーマーを目指している学生さんにメッセージをお願いします。

ゲームを好きになることが一番だと思います。
ゲームが好きじゃなかったら、向いてないと思います。

お金稼ぎの為に目指すなら、やめておいた方が良いと思います。
正直プロゲーマーでも稼げてない人が半分以上なので、お金を見てやるのならやめておいた方がいいと思います。
――ありがとうございます。
すみません。
最後にと言ってしまいましたが、先ほどWesker選手が離席中に聞けなかったことがあるので、改めて聞かせて下さい。
プロゲーマーになって苦労したことを教えて下さい。

苦労とかではないですが、アマチュアの時は別に勝たなくてよかったのが、プロになってから応援してくれる人が増えてきてそれが、自分の支えになっています。
応援してくれている人がいるのだから、それには答えたい気持ちが強くなりましたね。
だから、応援してくれてる人たちをがっかりさせないようにという意識が強くなりました。
――期待に応えるというのは大変ですよね。
でも応援してくれる方がいることは、嬉しいことですね。
では、プロゲーマーになって感じた喜びを教えて下さい。

喜び・・・やっぱり勝つことですね。
――プロというプレッシャーの中から日々の努力の結果が、勝利に繋がることはプロにしか分からない喜びがありそうですね。
本日は、ありがとうございました。
インタビューは以上となります。

幼少期の時に近所のゲーム屋で行われた、バーチャファイターのゲーム大会に参加。
中学生や高校生がいるなか、3位に入賞するが、その時が実力のピーク。
現在はEVOJAPAN2018へ取材しに行ったきっかけで、観戦の楽しみを知る。
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