【第1回ももち浜eスポーツ選手権大会】ゲーム大会のあるべき姿がここにあり!福岡eスポーツ協会の中島会長が今大会で感じたeスポーツの変化とは

‪第1回ももち浜eスポーツ選手権大会 コラム

2018年12月8日に‪福岡で開催された【第1回ももち浜eスポーツ選手権大会】に行ってきました。

会場は海が近いこともあり、肌寒さを感じます。

受付を済ませ、ネームホルダーを受け取りました。
第一回ももち浜eスポーツ選手権大会
これを付けた時に、選手なんだと実感と緊張を覚えました。

筆者がエントリーしたタイトルは『ストリートファイターV』です。

目指すは優勝!

周りの選手たちを見るだけで震えが・・・いや、これは武者震いだ!

では、【第1回ももち浜eスポーツ選手権大会】で大会初出場にして決勝戦まで進んだダークホース登場!など驚きと感動のドラマが巻き起こった様子をレポートしていこうと思います。

第1回ももち浜eスポーツ選手権大会開幕

TNC放送会館1階のホールエントランスイベントスペース(タリーズコーヒー前)にて開催。

午前10:00から受付が始まり、11:00に開会式が始まりました。
第一回ももち浜eスポーツ選手権大会
第1回ということで今回初めて行われた大会でしたが、応募エントリーもすぐに受付人数を超えるなど大反響だったようです。

日本各地から、およそ60名の参加者が集いました。

今回の大会はテレビ西日本の社員にゲーマーの方が多く「どうしてもeスポーツの大会をやりたい!」という声から実現したそうです。

司会進行をされるのは坂梨 公俊(さかなし ひろとし)さんという普段はスポーツ実況をされているアナウンサーです。

ゲームが大好きで、学生時代はゲームショップでアルバイトをされていたそうです。

さらに年間10本ほどRPGをプレイしていて、現在は『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』をプレイしているとのことでした。

ゲーマーのアナウンサーに司会進行していただけるのは、同じゲーマーとしてとても嬉しかったです。

開会式が進行し、テレビ西日本取締役、荻 孝浩さんからのご挨拶がありました。

荻 孝浩氏 テレビ西日本としましては、eスポーツの競技大会の主催と放送を通じて、eスポーツを応援して健全な青少年育成を考えていきたいと思っております。
荻孝浩

選手を代表して福岡eスポーツ協会からDJ NOMAさん(@djnoma_japan)が選手宣誓をされました。

選手宣誓があることで「ゲームの大会」ではなく「スポーツ競技大会が行われるんだ!」という気持ちになりました。
DJ-NOMA

そして、福岡eスポーツ協会のだんひるさん(@dunhill0935)から競技の説明が行われ、ついに【第1回ももち浜eスポーツ選手権大会】が開幕しました!
だんひる

プロの挑戦者と、観戦者で盛り上がりを見せる会場

予選が始まり、観戦者も続々と集まり試合の様子を集中してみていました。

プロゲーマーもいることもあり、1試合1試合の注目度はとても高く感じました。
第一回ももち浜eスポーツ選手権大会

会場の雰囲気を楽しんでワクワクする人から緊張している様子の人など、多くの人がモニターの前に集まっていました。

筆者は緊張しすぎて、今すぐにでもトイレに駆け込みたい状態でした。

会場を歩いていたら、テレビ西日本のてんタマくんと遭遇!

緊張していたので、てんタマくんに癒してもらいました。

第一回ももち浜eスポーツ選手権大会

ストリートファイターV試合

筆者も参加した試合のトーナメント表はこちらから。

選手の中には福岡第一高等学校のeスポーツ部の部員という方もいて、国内のeスポーツが今後飛躍する可能性を大いに感じました。

筆者の試合結果は・・・

筆者はアーケードコントローラーを一週間前に買い、夜な夜なトレーニングを積んでいました。
アケコン
しかしアーケードコントローラーでの対人戦は初めてということもあり、最初は不安が大きく大会の雰囲気を楽しむ余裕はありませんでした。

ついに自分の番になり、指定された席に着き一呼吸して落ち着かせてから画面を見ました。

なんとか練習していたコンボを成功するも、実力差があらわになり初戦敗退。

今大会は敗者復活戦もあるので、そこから這い上がる(つもりの)勢いで気持ちをリセット。

敗者復活戦でまさかの・・・

敗者復活戦の1戦目は、先ほど一度試合をしたこともあり少し落ち着いてプレイすることができました。

2ラウンド先取2マッチ先取制というルールなのですがお互いに1マッチずつ取り、後がない状態に。

1戦は勝った!という結果をどうしても残したい筆者は、全力で集中して最後までねばった結果、なんとか勝つことができました!

そして2戦目もこの勢いでプレイしようと思った時・・・急遽席を変えることになり、まさかの1席だけある大型モニターに映し出され実況解説される場所へ案内。

動揺を隠しきれません。

逃げ出したかったです。

しかし、動揺がおさまることもなくそのまま試合開始へ。

「おっとTAIYO選手緊張しているのか!」という実況。

そうです!緊張しています!

と叫びたかったけど、試合に集中してなんとか恥ずかしいところは見せないようにと、プレイするものの圧倒的な実力差の前に敗れました。

しかし、とても貴重な経験ができたので負けましたが得たものは多かったです。

決勝戦 ぷげら選手VS弟子犬選手

決勝戦まで勝ち上がったのは、ぷげら選手(左)と弟子犬選手(右)でした。
第一回ももち浜eスポーツ選手権大会
優勝決定戦は3マッチ先取制という長丁場です。

ぷげら選手は「いぶき」を、弟子犬選手は「かりん」を選択。

決勝戦ということで最初は様子を伺う静かな立ち上がりかと思いきや、弟子犬選手の先制攻撃からスタート。

ぷげら選手を一気にスタン状態にまで追い込み、コンボの連続で1ラウンドを勝ち取りました。

2ラウンド目も弟子犬選手は勢いに乗り、ここぞと言わんばかりに確実に技を決めて1マッチを先取。

しかし、2マッチ戦でぷげら選手は早い展開で弟子犬選手を画面の端に追い込み、技を畳みかけました。

弟子犬選手はぷげら選手の動きを分かっていた様にも見えましたが、ぷげら選手が大技をきめ見事1マッチ取り返しました。

1-1という決勝戦として非常に面白い展開になってきました。

3マッチ戦は、両選手とも攻撃的で一歩も引かない状態に。

しかし、ぷげら選手が弟子犬選手の一瞬の隙をつき怒涛の攻めを入れ2マッチめを勝ち取りました。

ぷげら選手が王手!絶対に負けられない弟子犬選手

ぷげら選手が2マッチ弟子犬選手が1マッチ、次にぷげら選手が勝てば優勝。

弟子犬選手は負けられない状態になりました。

そんなプレッシャーを抱えながらも、弟子犬選手の表情はとても落ち着いていました。

弟子犬選手は体力が残りわずかになり、隙を見せるとやられてしまう状況のなか、現状を打破する為にEX(攻撃をヒットさせると増加する必殺技のゲージ)を消費します。

ぷげら選手もEXを消費し追い込むも、弟子犬選手のカウンターが上手く決まり、覇者の型でフィニッシュ。

見事、弟子犬選手も2マッチを勝ち取ることが出来ました。

2-2というどちらも一歩も譲らない展開でファイナルステージに突入しました!

ファイナルステージ!優勝はどちらの手に

弟子犬選手の勢いに乗らせたくないぷげら選手。

長丁場の決勝戦ということもあり、集中力を維持させての試合はかなり疲労がたまります。

観戦者も1つ1つの動きを見逃すまいと真剣な眼差しで試合の流れを見ていました。

お互いの技が決まるたびに湧き上がる歓声は、まるで格闘技の試合を観戦しているようにも思えました。

決勝戦のファイナルステージなだけあって目まぐるしい試合展開。

両選手とも1ラウンド勝ち、泣いても笑っても最後の3ラウンド目が開始されました。

お互い絶対に優勝したいという気持ちが溢れ出て、大胆な攻撃が増えてきました。

体力の削りあいで、どちらかが一瞬でも隙を見せたら追い込まれる状況に。

そして、一瞬の隙をついて技を見事決めたのは・・・・ぷげら選手です!

第1回ももち浜eスポーツ選手権大会、見事ストリートファイターVの初代優勝者の輝いたのはぷげら選手でした!

時刻は夕方になり、冷え込んできた会場も観戦者の熱気で寒さを完全に忘れていました。

最後の最後まで息もつかせぬ展開に感動しました。

ウイニングイレブン2019試合

試合のトーナメント表はこちらから。
※予選リーグで勝ち上がった選手のみ決勝トーナメント表に載っています。

ウイニングイレブン2019の予選を見ていたら、福岡eスポーツ協会の中島会長(左)の姿も!
第一回ももち浜eスポーツ選手権大会

予選のときから悔しがる声や喜びの声、そして笑い声も聞こえてくるほど盛り上がりを見せる試合が沢山行われていました。

会場の近くを通りかかる人が、本当のサッカーの試合を中継しているのではないかと立ち止まってしまうくらい、リアリティがありました。

決勝戦 シロー選手VS初心者(ちっぷ)選手

決勝戦まで勝ち上がったのは、シロー選手(左)と初心者(ちっぷ)選手(右)でした。

第一回ももち浜eスポーツ選手権大会

初心者選手は名前が「初心者」でありながらもプロゲーマーとの試合を勝ち進め、決勝戦まで勝ち上がってきたダークホースだと会場がざわついていました。

ウイニングイレブンの決勝戦では実際のサッカーの実況解説をしている坂梨アナウンサー、福岡eスポーツ協会の中島会長、今大会で3位になられたウイニングイレブンのプロライセンス保持者キュー選手という豪華な顔ぶれでの実況解説が行われました。

目まぐるしい攻防戦となる前半

アナウンサーの実況解説も相まって、キックオフと共にサッカースタジアムで観戦しているかのような錯覚を覚えました。

シロー選手はプロゲーマーということで、初心者選手がプロゲーマーを相手に決勝戦でどのような試合展開を見せてくれるのか見ものとなりました。

オンライン対戦では一度シロー選手と初心者選手は対戦したことがあるそうで、その時はシロー選手が勝ったという事前情報が入りました。

シロー選手はサイドからのドリブルが得意とのことで、初心者選手はかなり警戒していましたが初心者選手は縦パスから浮かせてのシュートが見事に決まり、なんと開始1分で1得点!

それからは攻守の入れ替わりが早い展開になりシロー選手がカウンターで一気に攻めますが、あえなく初心者選手にボールがまわり落ち着いてセービング。

得意のパスサッカーで繋いでいく初心者選手。

ワンタッチで瞬時にパスを回し、力強いボレーシュートで攻め込むもシロー選手が見事にカバー。

ドリブルが持ち味のシロー選手は、一度試合を落ち着かせてからの前へボールを送るも、初心者選手の守備でボールは外へ。

2点目を取りたい初心者選手と前半で追いつきたいシロー選手。

しかし、前半は1-0という結果に。

さまざまな戦術が飛び交う後半

後半戦になり、またもや開始1分ほどで初心者選手のシュートが決まり2-0。

ボール支配率では、前半シロー選手が多い状況でしたが、まだ得点に繋がるシュートは打てていません。

初心者選手はすでに2得点先制していますが、攻守入れ替わりが激しいため、まだまだ結果が読めない試合です。

後半戦からは特にチームメイトムービングや守備時のマニュアルカーソルチェンジなど戦術的なプレイがお互いに増えてきました。

シロー選手は試合の流れを変えるため、ラインコントロールやパスコースなど細かい操作で試合展開を変えていきます。

そこに、初心者選手はシロー選手の裏を取るためチームメイト ムービングで攻撃的な戦術で前線に行きますが、シロー選手がボールを奪いカウンターへ。

シロー選手がコーナーキックになり、チャンスに変えたいところ。

ニアサイドから狙うが、ボールはポストに当たり外へ。

選手交代では、初心者選手は守備を固めてシロー選手は攻撃的なフォーメーションになりました。

シロー選手は残り時間で積極的に攻めますが、ホイッスルが鳴り試合終了に。

結果は2-0。

なんと、プロゲーマーのシロー選手を破って初心者選手が、第1回ももち浜eスポーツ選手権大会、ウイニングイレブンの初代優勝者になりました!

さらに初心者選手は大会に出場したのが、今大会が初めてだったことを述べて会場は驚きの声で溢れました。

解説のキュー選手からは「初心者選手って言いにくいですね」という言葉で会場が笑いの渦に。

驚いたり、笑ったりと大盛り上がりの大会となりました。

表彰式

第一回ももち浜eスポーツ選手権大会
表彰式では、福岡eスポーツ協会の中島会長から選手たちに表彰状が授与されました。

メダルを付けたてんタマくん人形が、とても可愛かったです。

今大会後に、ストVの優勝者のぷげら選手とウイイレ優勝者の初心者(ちっぷ)選手にインタビューをさせていだだきました。

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ストリートファイターV部門

第1回ももち浜eスポーツ選手権大会

ストリートファイターV部門

  • 優勝 ぷげら選手(真ん中)
  • 準優勝 弟子犬選手(左)
  • 3位 じゃじい選手(右)

ウイニングイレブン2019部門

第1回ももち浜eスポーツ選手権大会

ウイニングイレブン2019部門

  • 優勝 初心者選手(真ん中)
  • 準優勝 シロー選手(左)
  • 3位 キュー選手(右)

福岡eスポーツ協会中島会長が振り返る今大会の感想

大会が終わった後に、中島会長にお時間を作っていただき、インタビューをすることができました。
「遊び」ではなく「競技」と認識されつつあるなど、興味深いお話を聞くことができました。

第一回ももち浜eスポーツ選手権大会
――今日は、モグタン選手としてもウイニングイレブンの解説としても大会にでられていましたね。

中島氏(以下、中島) そうですね。
解説はいきなり頼まれて即興でやっただけなんですけどね(笑)

――即興だったんですね!

中島 選手として参加したのは、eスポーツ協会の会長なのに「ゲームをしなさそう」と思われるのが嫌だったということと、ゲームは下手ではありますが、ゲームを愛する者に上手い下手はないので、今回参加してみました。

まぁ惨敗でしたけどね(苦笑)

――プロゲーマーや有名なプレイヤーがたくさんいましたからね。

中島 今回の大会で面白かったのが、格闘ゲームの場合はゲームセンターなどで顔を合わせることがあると思うのですが、ウイニングイレブンの場合はオンラインで対戦したことはあるけども、会うのは初めてという方が多かったということですね。

――確かにウイニングイレブンだと会う機会ないですからね。
今回の大会で色々な方が参加されていましたが、ウイニングイレブンに関してはまったりとした試合もあり、ガチガチの試合だけではない印象がありました。

中島 そうですね。
これが、本来のゲーム大会のあり方かなと思いました。
もちろん強豪選手が勝ち上がっていくという盛り上がりは必要ですが、だからと言って強豪選手しか大会に参加しないというのはないと思うんですよ。
私自身、今日は7-0、9-0、1-0で負けたんですけど清々しかったですよ。
これだけ上手い人が気持ちよくゴールを決めていくわけじゃないですか「すげぇな!」って気持ちの方が大きかったですね。

――私も惨敗でしたけど、大会に参加して楽しかったという気持ちの方が大きいですね。
負けた時に、自分を倒した相手を応援したくなりますよね。

中島 そうですよね。
自分を負かした人を応援したくなるってスポーツと一緒ですよね。
高校野球とかそうですよね。
甲子園とかでも、負けたけどその相手が優勝したら「俺たちは優勝した相手に負けたんだ」って思えますからね。

――まさにそんな感情ですね。
あと、今回はフリースペースで大会が行われたということで、通りすがりの人などが立ち止まって試合を眺めてる様子がありました。

中島 そこで感動したことがあるんですけど、通りすがりの人が「あ、eスポーツじゃん」って言ったんですよ。
まだeスポーツが浸透していなかった時代は「なんかゲーム大会やっている」だったのが、「eスポーツやってる」に変化したことが一般の人にも認識されはじめてきたなと思いました。
「遊び」ではなく「競技」をしていると周りから見られるのは非常に良いことだと思います。

まとめ

【第1回ももち浜eスポーツ選手権大会】の参加者はもちろん、観戦者や通りすがりに見られた方も少なからずeスポーツというものがより身近に感じられたのではないでしょうか。

親子で大会を観戦している様子などを見かけることが何度かありました。

子どもがデパートでヒーローショーを見ることと同じように、eスポーツも楽しく気軽に観戦できるとより浸透されるんじゃないかと感じました。

今回の大会は、そういった場所の1つになったのではないでしょうか。

大会に参加する楽しさ、会場で観戦する楽しさをより多く人に知ってもらいたいと思いました。

【第2回ももち浜eスポーツ選手権大会】が来年(2019年)開催予定ということで、今回参加できなかった方も是非次の大会で参加してみてはいかがでしょうか。

「福岡もeスポーツで盛り上がっちゅうばい!」ということを一緒に伝えていきましょう!

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