【ジョビン選手】お笑い芸人、格闘家からプロゲーマーへ!松本人志さんの言葉がきっかけで一念発起

ジョビン インタビュー

よしもとゲーミング初のプロゲーマーであり、第4代DEEPフェザー級王者という異色の経歴を持つジョビン選手(@jyobin_channel)。

どのような経緯を経てプロゲーマーの世界に現れ、その名を轟かせたのか。

今回、インタビューしてきましたのでご覧ください。

よしもと天神ビブレホール【e-sports MATCH-UP Fukuoka2018】にて、ジョビン選手がゲストで参加された、大会のレポート記事はこちらから。

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よしもとゲーミング初のプロゲーマージョビン選手に迫る

――本日はよろしくお願いいたします。
ジョビン選手は、大阪NSC27期生お笑い芸人を目指していたということですよね。

ジョビン選手
ジョビン選手
はい。そうです。

お笑いからリアル格闘技の世界へ

――そこから、よしもとゲーミングの初プロゲーマーになったということで、その経緯を教えて下さい。

ジョビン選手
ジョビン選手
その話、長くなりますよ(笑)
20歳の時に格闘技を始めたんですよ。

――おお!リアル格闘ですか?

ジョビン選手
ジョビン選手
はい。
大阪NSC通っている時に、趣味で総合格闘技のジムに通っていました。
そしたら、サバンナの八木さんも趣味で総合格闘技のジムに通っていて、そこで僕がプロより強くなったんですよ。
その時に八木さんから「とんでもない芸人がおる」って色々な芸人さんに言ってくれて、今田耕司さんの耳に入って、当時格闘技ブームだったことと、今田耕司さんが格闘技好きだったこともあり、東京に呼んで育ててみようということになり、東京に呼ばれました。

――プロより強くなったのは、とてつもない才能があったということですよ!すごい!
そこから、さらに本格的に格闘技の世界へ入っていったと。

ジョビン選手
ジョビン選手
そうですね。
5年間格闘技やって、その時はいったんお笑いから離れていました。

――お笑いから離れて、格闘技に集中したんですね。

ジョビン選手
ジョビン選手
すごいチャンスだと思ったので。
25歳の時に、DEEPの第四代フェザー級チャンピオンになりました。
その時に格闘技はやりきったなっと思ったのですが、僕の中でお笑いがまだあまり本格的にやれていなかったから挑戦したくて、お笑い活動を去年(2017年)の8月までコンビを組んでやっていました。

――芸人の活動から格闘技に行き、再び芸人の世界に戻ってきたのは、やはりお笑いが好きだったからですか。

ジョビン選手
ジョビン選手
そうですね。
しかし、全然うまくいかなくて、コンビ解散になりました。
でも僕はお笑いを辞める気がなかったので、ピンでやろうかなっと思ったんですが、格闘技と同じ時期にストリートファイターⅣをずっとやったので、本気でやって活躍したいという気持ちが芽生えました。

10年に一人の天才と言われた格闘ゲーム界のレジェンド梅原大吾との交友関係

――格闘技と並行して格闘ゲームもプレイされていたんですね。
かなり本格的に格闘ゲームをされていたのですか。

ジョビン選手
ジョビン選手
格闘技のトレーニングが終わったら、終電までゲーセンという生活をずっと送っていました。
ゲームの繋がりがすごくあって僕、2人で飲みに行くくらい梅原大吾さんとめっちゃ仲良いんですよ。

――そうなんですね!
梅原大吾さんとジョビン選手はプライベートでも仲が良いですね。

ジョビン選手
ジョビン選手
はい。
格闘技の応援やお笑いのライブに来てくれました。

――それは素敵ですね。
格闘ゲームの世界に魅力を感じてきた時期とかありますか。

ジョビン選手
ジョビン選手
ストリートファイターをやり続けてる内に、徐々に格闘ゲームのブームがきていることに気づいたんですよ。
ストリートファイターの世界も舞台がすごく華やかになったりとかしていて、すごく羨ましいなぁと思っていました。

――確かに、どんどん華やかになってきましたね。
その頃からプロゲーマーを意識したのですか。

ジョビン選手
ジョビン選手
いや、その時はプロゲーマーを目指そうという気はなかったですね。
だけどしばらくして、コンビを解散してどうしようか悩んでいた時に、プロゲーマーを目指したら一番売れる可能性が高いんじゃないかなって思ったんですよ。

本名よりも「ジョビン」という名前が検索ワードを超える

――どこかで、プロゲーマーを目指すというきっかけが生まれたということですか。

ジョビン選手
ジョビン選手
そうですね。
色んなきっかけがあるんですよ。
解散する直前に、水曜日のダウンタウンという番組にでたんですよ。
僕、本名「松本晃市郎」っていうんですけど、水曜日のダウンタウン出演後に「松本晃市郎」で検索したら、結構いろいろな人がネットで書き込んでくれていたんですよ。
だけど、「ジョビン」で検索したほうが、遥かにでてきたんですよ。

――ええ!
そうなんですね。

ジョビン選手
ジョビン選手
格闘ゲーム界での名前の方が売れてるんですよ。
で、ある人が「松本晃市郎」は「ジョビン」に芸名変えたほうが絶対に仕事増えるのにって書かれてて、それが結構心に響いたんですよ。

松本人志さんの言葉がきっかけに

――既にジョビン選手の知名度は高かったんですね。

ジョビン選手
ジョビン選手
あと『松本人志の放送室』というラジオ番組があったんですけど、それを繰り返し聞いていて、ちょうどコンビを解散してどうしようかって時に、聞いてた内容で、松本人志さんが半分冗談で言ってたと思うんですけど「今からお笑いをやるやつは古い」って言っていたんですよ。
10年くらい前の放送内容だと思うんですけど。

――10年前から既に、鋭い発言をされていたのは、さすが松本人志さんですね。
ジョビン選手にとって、松本人志さんの言葉で印象に残った言葉などありますか。

ジョビン選手
ジョビン選手
そうですね。
「俺なら、ボクシングから入って、ヒーローインタビューとかで、あいつに喋らせたら面白いなってもっていく」
って言ってたんです。
それを聞いて「なるほどな!」って思ったんですよ。
冗談で言ってるとは、思うんですけどね。
そういうこともあり、ある日突然思いついたんですよ。
色々考えて芸人以外でやりたいことあるかな?って考えた時に、プロゲーマーだけはどうしてもやってみたいという想いが強くなりました。

ウメハラ選手にプロゲーマーを目指すと表明する瞬間

――松本人志さんの言葉で後押しされた感じがしますね。
プロゲーマー目指すことを誰かに相談しましたか。

ジョビン選手
ジョビン選手
まずは、梅原さんに相談しようと思いました。
で、梅原さんに会ったんですけど、なかなかプロゲーマーになりたいという想いを口に出すことができませんでした。
仲良くはさせていただいてるんですけど、失礼な話じゃないですか。
お笑いで挫折したからって、いきなりプロゲーマーになりたいって話すのは。
プロゲーマーの世界はそんなに甘くないぞ!って怒られる可能性はあると思ったんですけど、大分時間たって、2時間くらい経ってからようやく言えたんですよ。

――それは、かなり緊張する瞬間ですね。

ジョビン選手
ジョビン選手
そしたら、とても好意的に捉えてくれて「ジョビンなら100%プロゲーマーになれると思うよ」って言ってくれたんですよ。
もちろん、梅原さんに否定されていても僕はプロゲーマーをやってました。

まずはマスター

――あの梅原選手からお墨付きのお言葉を聞けると自信がつきますね。
プロゲーマーを目指すにあたって、最初にしたことを教えてください。

ジョビン選手
ジョビン選手
ストリートファイターVってLPというポイントがあるんですよ。
オンラインの対戦で勝ったら増えて、負けたら減るポイントなんですけど、当時LPが3万以上だった場合【マスター】という称号があったんですよ。
そこで、プロゲーマーを目指すにあたって、プロゲーマーほとんどが【マスター】だったので、まずは説得力をつけるためにマスターを目指しました。

――【マスター】を目指すのは、かなり大変ですが、いつまでに【マスター】なるという目標などは立てましたか。

ジョビン選手
ジョビン選手
去年(2017年)の9月にプロゲーマーを目指そうと思ったので、まずは絶対に年内に【マスター】になって、それで表明しようと思ったんですよ。
そこから、朝から晩まで毎日ストリートファイターVをプレイしてました。

――目標を持つとモチベーションがあがりますよね。
そこまで、頑張れた理由を教えてください。

ジョビン選手
ジョビン選手
あの時は、これが最後の挑戦だと思ってやってたからですかね。
でも結局、年内には【マスター】になれなかったんです。
マジで悔しかったんですけど、そのまま頑張っていたら2018年1月14日にやっと【マスター】になれたんですよ。
それから、ブログで表明しました。

――ついに、そこで表明されたのですね!
やはり反響などは大きかったですか。

ジョビン選手
ジョビン選手
それが、滅茶苦茶反響があったんですよ。
僕は、アメブロは格闘家の時に作ったやつなので、格闘家部門で登録されてるんでけど、北斗晶さんや竹原慎二さんを抜いて1位になったんですよ。
リツイートは700件くらいされて、すごく広がったんですよ。

よしもとゲーミング誕生という奇跡的タイミング

――怒涛の勢いじゃないですか!
その反響で変化したことなどありましたか。

ジョビン選手
ジョビン選手
その情報が吉本まで届いたみたいで、ブログで公表した一週間後くらいに吉本の本社に呼び出されまして、たまたま吉本がesports部門を立ち上げようとしていたタイミングだったということで、契約しようという流れになりました。

――それは、絶妙なタイミングでしたね。
よしもとゲーミング発足した発表は、私もニュースなどで知っていましたが、まさかそんなドラマがあったとは知りませんでした。

ジョビン選手
ジョビン選手
ほんと、たまたまで、その情報を聞いたからプロゲーマー目指そうとしたわけではありません。
ブログを書いて一週間後の出来事でしたね。
今年は、かなり苦しい1年になると思ってたんですよ。
バイトしながら、借金してとか思っていたんですけど、いきなりプロ契約が決まって驚きましたね。

――プロになるまでのサクセスストーリーが、映画化したいくらいですよ。

ジョビン選手
ジョビン選手
やっぱり僕は、メディアに出たい気持ちも強くてお笑いを諦めたつもりはありません。
タレントとして生き残りたいと思っていて、メディアに出れる力は吉本がとても強くて、実際に仕事量はかなり増えてきたのですごく幸せです。

――まさに順風満帆ですね。
ウメハラ選手とは実際に対戦とかもされたことありますか。

ジョビン選手
ジョビン選手
よく対戦しますね。
吉本で、ゲーミングルームってのを作ったんですよ。
そこにもよく来てくれます。

使用キャラをリュウからネカリへ

――そういった交流があるのは、とても羨ましい。
ウメハラ選手と対戦できるのは、プロゲーマーとしてさらに腕に磨きがかかりますね。
ウル4からストVをプレイしていて、ジョビン選手が、使用キャラを選ぶ基準を教えて下さい。

ジョビン選手
ジョビン選手
ただ単純に、ウル4の時は梅原さんに憧れてリュウを使ってました。
それでストVになってもリュウを使っていたんですけど、途中で梅原さんがリュウを使わなくなったんですよ。
急に弱体化されたこともあって。
それから梅原さんはガイルを使い始めたので、僕もガイルを使うという選択肢もあったんですけど、プロゲーマーを目指すならリュウを変える必要があると思った時に、ネカリがとても攻撃的なキャラなので一番合うんじゃないかなって思って決めました。

――弱体化は辛いですよね。
自分に合うキャラを見つけるのも大変だと思います。
ジョビン選手は、昔からゲームはプレイされていましたか。

ジョビン選手
ジョビン選手
色んなゲームやってましたよ。
僕を語る上でもう1個大事なエピソードがあって、実は僕の兄がギルティギアのチャンピオンなんですよ。
小学生の頃とか毎日、兄と格闘ゲームしてました。
で、中学生から高校くらいの時に一旦ゲームと離れたんですよ。
20歳くらいの時にまたゲームをやり始めて、ちょうどストリートファイターⅣという最新作がでるという時でした。

「少年」の弟

――結構、プレイしていない時期があったんですね。

ジョビン選手
ジョビン選手
それで、兄とは一切連絡とっていなくて兄がなにをやっているかも知らない状態だったんですけど、ゲームセンター通っている時に、周りのゲーマーの人に「ジョビンって少年の弟なの」って聞かれて、何を言っているのか一切分からなかったんですけど、後から「少年」と言う人がギルティギアのプレイヤーで自分の兄だと知りました。

――それも、またすごい話ですね(笑)
意外なところで繋がっていくんですね。

ジョビン選手
ジョビン選手
「少年」の弟というのと、DEEPという団体の格闘技のチャンピオンがゲームしてるという、この2点で僕は有名になったんですよ。

他のプレイヤーには絶対に負けないポイントは、勘とメンタル

――兄弟揃って格闘ゲームの素質が素晴らしいですね。
でもゲームセンターでお兄さんのことを知るとは、面白いこともありますね。
ジョビン選手の中で、他のプレイヤーには絶対に負けないポイントを教えて下さい。

ジョビン選手
ジョビン選手
勘がマジで当たるんですよ。
EX昇竜拳ってすごくリスクあるじゃないですか、でもどっかでやる必要があるじゃないですか。
EX昇竜拳の当たる率は、群を抜いていると思います。
それって、格闘家をやっていた経験が大分役立ていると思います。
勝負所で、相手が絶対にくるってのが分かりますね。

――それは、やはり格闘技の勘ですか。

ジョビン選手
ジョビン選手
それは、格闘技の勘としか言いようがないですね。
あと僕、今10先企画ってのやっているんですけど、日本中の超強豪と10先やってるんですよ。
「e-sports MATCH-UP Fukuoka2018」で優勝した、「なおーん」と対戦した時は、10対5で勝ってるんですよ。
その前に、眼鏡日本一と言われている、「ゆずぽんず」にも10対4で勝っていて、その前にケンのLP世界1位の「けんぴ」にも10対4で勝ってるんですけど、だんだん読み分けてきたんですよね。
これは格闘ゲームというよりも、格闘技なんですよね。

※10先とは、10回先に勝ったら勝ちというルールの勝負。

――格闘ゲームと格闘技が精通している部分があるんですね。

ジョビン選手
ジョビン選手
あると思うんですよ。
分からないですけどね。
でもそれが一番よく聞かれますね(笑)
テレビとかでも「格闘技と格闘ゲームは関係あるのか?」みたいな感じで(笑)

――やっぱりそうなんですね(笑)

ジョビン選手
ジョビン選手
あと、自分の強みはメンタルです。
それこそ格闘技で培ってきたもので、僕は本番の方が強いですからね。
関係があるのかどうかは分からないですけど、僕の中で格闘技でチャンピオンになったということが、ずっと心を支えてくれていますね。

トレーニングよりも実戦派

――勝負の勘とメンタルの強さが、他のプレイヤーには負けないポイントということでしたが、逆に苦手な要素はありますか。

ジョビン選手
ジョビン選手
トレーニングモードが嫌いなんですよ。
これは、嫌いとか言ってる場合ではないってのは分かっているんですけどね。
格闘技の時も同じで、打ち込み練習ってのがあるんですけど、そういうのが嫌いで全部実戦で格闘技やってきたんですよ。
格闘ゲームもそういう傾向が強くて、感覚でやるという。
でも、それでは今後ダメだとは思ってますね。

一番楽しいと思うゲームをするのがプロへの第一歩

――では、最後になりますが、今後esportsがさらに盛り上がってきて、それを見て初めて格闘ゲームをプレイされる方も増えてくると思うのですが、そういった新規のユーザーに向けてメッセージをお願いします。

ジョビン選手
ジョビン選手
そのゲームが好きかどうかだと思うので、一番楽しいゲームをやるのが大事ですね。
試合中も負けたらどうしようとかプレッシャーを感じるよりも、楽しんでやってるほうが力を発揮できると思います。

――何事も楽しいから続けることができますからね。
本日はありがとうございました!

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